中国カンフーの聖地・少林寺(河南省登封市)は近年、ロンドン、ベルリンなどで40を超える会社を設立するなど海外に進出していることが8日、同寺の住職によって明らかになった。その理由として「国内よりも仏教研究が盛んだから」と説明し、武術を利用してのビジネス化を否定した。
中国河南省登封市の少林寺第30代住職・釈永信は、北京大学文化産業研究院で開かれた「第8回文化産業新年フォーラム」で講演を行い、少林寺は現在、海外に重点を置き展開しており、ロンドン、ベルリンなどで40を超える会社を設立し、米国に130以上の道場を持っていることを明らかにした。
国内のメディアから武術をビジネスに利用していると批判されたことについて、同住職は、少林寺は中国で法人ではないため、ビジネスへの展開を否定した。海外進出の理由について、中国よりも外国のほうが仏教の研究が熱心だからだと語り、「海外で普及に成功すれば、いつか国内にも影響を及ぼすだろう」と期待を込めている。
(翻訳編集・豊山)