【大紀元日本8月2日】7月31日、中国山西省臨汾地区と黒龍江省鶏西地区の炭鉱で、それぞれ爆発と浸水事故が発生し、多数の死傷者が出た。中国国内メディアが伝えた。
山西省臨汾地区の「劉溝炭鉱」の爆薬倉庫で発生した爆発事故では、17人が死亡、104人が負傷した。爆発現場では直径20メートル、深さ5メートル強の大きな穴ができたという。
また、爆発現場から約30メートル離れた炭鉱の寮6棟すべてが爆発の衝撃で崩壊した。学校の夏休みを利用して、各地から炭鉱労働者の妻子が訪れており、寮に泊まっていたが、家族の死傷者数は公表されていない。
一方、同日の午後5時頃、東北部の黒龍江省鶏西市恒山区の「恒鑫源炭鉱」では浸水事故が発生し、24人の炭鉱労働者が地下の採掘場に閉じ込められた。政府側は救出中としているが、詳しい状況は公開されていない。
「山西省煤鉱(炭鉱)安全監察局」の公表によれば、今年1月から5月までに、山西省だけで23件の炭鉱死亡事故が発生している。「中国国家安全監察総局」の6月の公表によれば、同期間中の全国の炭鉱事故による死者は計1012人となる。
中国は世界でも、炭鉱事故による死亡率が最も高い国の一つである。これまで毎年数千人の死者を出している。
(翻訳編集・叶子)