【大紀元日本1月14日】チベット自治区政府のトップ、シャンパ・プンツォク(向巴平措)主席と、チベット人民代表常務委員会のレグチョグ(列確)主任が辞意を表明し、今週中に解任となる。新華社12日が伝えた。
新華社の報道は、二人は自らの辞職としているが、理由は明らかにされていない。
二人は、08年3月に起きたチベットでの大規模抗議事件の時のトップだった人物。レグチョグ主任は定年の65歳になったばかりで、シャンパ・プンツォク主席はまだ62歳で、定年年齢にはなっていない。
両氏の辞意表明は、中央高層が最近行ったチベット政策に関する会議の直後。会議では、チベット地区の工業発展と中央からの投資や、チベットの宗教組織をコントロールする問題が強調されている。
米コロンビア大学のチベット問題専門家、ロビー・バーネット博士はロイターの取材に対し、「2008年春に起きた事件(ラサでの大規模抗議事件)につながった政策ミスについて、高官がその償いをさせられるかどうかが注目されている」と話している。
バーネット博士は、シャンパ・プンツォク氏はチベット自治区指導グループ内で力のある人物だが、政策制定の力はそれほどないと見ている。
チベット人民代表大会は両氏の辞職願いを受け入れるかどうかまだ発表していないが、会議の議題にはすでに、チベット人民代表大会常務委員会主任とチベット自治区主席を選挙する事項が盛り込まれている。
(翻訳編集・坂本)
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