【大紀元日本7月17日】人工授精により66歳で双子の男児を出産したマリア・デル・カルメン・ブサダさん(Maria del Carmen Bousada)が11日、69歳で死亡した。死亡の原因については、明らかにされていない。マリアさんの子供たちはまだ3歳に達しておらず、高齢出産についての是非が再び問われている。
高齢出産についての論争再び
米ハフィントン・ポスト紙(The Huffington Post)によると、生涯独身だったスペイン人のマリアさんは、2006年に人工授精の診療を受けるため渡米した。同年、彼女は55歳と偽りホルモン療法などを併用しながら受精プログラムを受け、妊娠に成功。バルセロナの病院で帝王切開により双子の男児を出産した。67歳を目前に母となったが、周囲からは強い批判を受けていた。
出産後、外界からの種々の批判に対し、彼女は母親になることを期待していたが機会がなく、ふさわしい男性に出会ったことがなかったとテレビのインタビューで答えた。また彼女は自分の母親が101歳まで生きたことを挙げ、自分も100歳まで長生きし息子たちが成人するのを見ることができるだろうと話していた。
スペインや米国の法律では、不妊治療を受ける年齢に制限を設けていない。しかし、スペインの厚生省によると、ほとんどのクリニックでは50歳以上の女性に不妊治療を施すことはないという。
英国生殖学会(British Fertility Society)のアラン・パーシー氏は、「更年期を過ぎた女性の人工妊娠を助けるべきではない」と語り、50歳を過ぎた女性に対する不妊治療は「自然に反している」と述べた。
一方、66歳で子供を出産したルーマニアの女性アドリアナ・リェシューさん(Adriana lliescu)は、マリアさんの死に大変ショックを受けているが、高齢出産については「私は子供と一緒に踊って歌っている。妊娠のおかげで私は若いの」と話し、50歳を過ぎた妊娠に肯定的だ。
生前、マリアさんは彼女の子供たちについて「(私がいなくなっても)名付け親が面倒を見てくれるから心配ない」と話していた。
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