【大紀元日本9月25日】ミャンマー僧侶が抗議活動を始めて7日目の9月24日、首都ヤンゴン市に10万人規模に発展した。抗議活動に初めて尼僧も参加し、1988年全国民主化運動以来最大規模で、民衆が軍政府に対して最大の不満を表した結果となった。
報道によると、僧侶は二手に分かれて平和および慈悲の祈りを捧げながらヤンゴンの町を行進した。一部の民衆は「平和の集団運動」を書かれているプラカードを掲げ、雨の中で同時に行進したという。
一方、ミャンマー軍当局は反体制派、国民民主連盟(NLD)書記長のアウン・サン・スー・チーが軟禁された自宅周辺道路に障害物を設け、百人の警察を派遣し警備をしいた。抗議する僧侶約800人が、障害物の前で祈りを捧げ、突進する様子はなかった。
情報筋によると、ミャンマー第2大都市のマンダレ市、西部都市シトイ市および宗教の中心であるパコック市でも大規模の抗議活動が行われたという。
一方、ニューヨークに本拠を持つ「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」顧問のマジソン氏は、多くの民衆もデモ行進に加わったことから、抗議活動規模が拡大され懸念を示した。
抗議活動は約5時間が続き、群衆は最後にパゴダ(仏塔)で祈りを捧げてから、静かに解散しそれぞれ帰宅した。
ミャンマー軍事政権は反体制派に対して、これまでに強硬態度を取っており、1988年に反体制派を弾圧した際、数百人ないし数千人が死亡したという。軍政府が今回、抗議する僧侶に対して強硬手段に出なかったのは、信仰深い仏教国家での暴力行動は、さらなる大規模のデモをもたらす可能性があるからとみられる。
燃料価格が高騰してから、民衆の軍政府に対する不満は募る一方で、ここ1ヶ月間において、抗議活動が絶えなかった。
(翻訳/編集・余靜)