米労働者権益団体:中国の労働環境、グローバル企業に改善呼びかけ

2007/08/24
更新: 2007/08/24

【大紀元日本8月24日】労働者権益主張団体の「チャイナ・レバー・ウォッチ(China Labor Watch)」は報告を発表し、一部の玩具製造外資系企業に対して、中国の労働者待遇改善を呼びかけた。

BBCによると、本部がニューヨークにある「チャイナ・レバー・ウォッチ(China Labor Watch)」は8月21日に、数ヶ月にわたる調査報告を発表し、ディズニー(Disney)、バンダイ(Bandai)、およびハスブロ(Hasbro)などを含むグローバル玩具製造企業は、中国のもっとも基本的賃金基準を無視していると指摘した。報告は、それぞれの企業が使用する労働者の賃金が低く、福利がなく、作業環境が危険で、労働者の居住状況が劣悪であることを挙げた。

報告では、これらの企業は「短期的政策」を用い、安全および供給先の労働者待遇を無視していると指摘し、グローバル企業は中国にある工場の生産安全および労働者の生活改善に尽力しておらず、反対に、美しい小冊子の印刷に大金を費やし、彼らの社会責任を強調し、批判を反発し、責任転換をすると指摘した。

報道の中では、一部の労働者は毎日10~14時間働き、退職金または医療保健がなく、残業させられる一方、法定の労働者休暇がなく、賃金は中国政府が制定されている最低賃金基準より低いと指摘した。

これに対して、ディズニーのスポークスマンは、不公平な待遇を受けた労働者の指摘に対して、真剣に調査し、類似事例の善後策を講じると表明した。スポークスマンは、ディズニーは労働者の安全・福利・公平・公正を保障し、労働者基準に従うことが確固たる承諾であると強調した。

中国にある多くの外資系企業および専門家は、中国の供給先が100%労働基準法および環境基準に合致するかどうかについて、評価が難しいと示した。何故なら、一部の工場は、検査合格を獲得するために、外国の顧客が見学するときだけ、工場の衛生環境を特に清潔にし、合格製品の製造ラインを見せたりする。時には、事前に外国顧客の質問に対する回答を労働者に教え込むこともある。しかし、これらの工場は往々にして秘密裏に製品製造を基準より低い製造先へ回すことがあるという。

(記者・豊山総合報道)