【大紀元日本8月6日】中国気象局のスポークスマン宋連春はこのほど、「今年7月、わが国の多くの地区で、極端な異常気候が発生、多くの気象記録が更新された」と発表した。
中国紙「東方早報」によると、宋連春は以下のように7月以来の異常天候を紹介した。
1.淮河:降水量は1954年に続き、史上2番目になった。
そのため、流域で大洪水が続発、気象衛星の観測では、洪水発生面積は115平方キロメートルに達する。
2.重慶市:115年以来の最大降水量
7月17日、重慶市の一部の地域で、降水量が気象記録を刷新、沙坪埧地区では266.6mmに達し、115年前から気象記録が作られてからの最大降水量を更新。この暴雨で計55人が死亡。
3.済南市:1回の暴雨で43人が死亡
済南市では7月18日、大暴雨が発生、1時間の降水量が151mmに達し、史上最高記録を更新、9つの省と25の県で水害が発生、計43人が死亡。
湖北省の大多数の地区では、相次ぎ8回の特大暴雨に見舞われ、7月28日までの統計では、洪水、暴風、山崩れの被害により、延べ1683万人が被災、死亡者は80人、行方不明者は28人。
貴州省の24の県、区、市などで特大暴雨が発生、百年も遭っていない水害が発生。数万人が被災。電力、交通が中断。
4.雲南省:暴雨による地質災害
雲南省では暴雨により地滑り・土石流が多発、計82人が死亡、直接経済損失は9億元(約144億円)。
広西省で、暴雨により山洪水が発生、河水が急増、1830人が被災、984万元(約17億円)経済損失をもたらす。
5.ウルムチ:降水量が史上記録を更新
新疆ウィグル自治区では暴雨による水害が発生、県内のウルムチ市で7月17日の降水量が史上記録を更新、30人が死亡、3人が行方不明。
6.福州市:持続的高温天気、百年以来の史上記録を更新
南部の広域で高温干ばつが発生、7月では、35℃を超えるのは15日から21日間、一部の地区は21日間を越えた。福州市では、持続高温の日数は26日から35日間に達し。1880年同市の気象記録があってからの最高記録を更新。
上海でも持続高温が続き、39℃を超える天気が連続し、7月29日には、39.6℃に達し、2003年7月25日の記録と並んだ。
浙江省気象局によれば、今年7月、同省の高温天気は30年ぶり、一部の地区は50年から70年ぶり。26%の県、市は月間最高気温が40℃を超える。青田県では、7月8日41.2℃を観測、今年1月から7月30日までの平均気温は17.6℃、例年同期と比べ1.8℃も高い、1951年以来の史上記録を更新。
7.江西省50年ぶりの干ばつ
江西省はいま、50年ぶりの干ばつに見舞われている。106万人の飲用水供給が困難に、約54万ヘクタールの農地が干ばつ、しかも、状況はさらに悪化し続けている。
黒龍江省の三江平原も、長年ぶりの干ばつ、一部の地区では40数日間降雨量なし、農地の干ばつ層が30cmに達する。黒龍江省、内モンゴルの7月の降水量は史上2番目少ない。7月28日までに、被災人数は667万人に、干ばつの農地は400万ヘクタールを超える。
8月1日までに、全国で干ばつした農地の面積は、1千ヘクタールを超え、前年比大幅に増加した。753万人、508万頭の家畜が干ばつにより、飲用水供給が困難。干ばつする地区のうち、江西省、黒龍江省、湖南省、内モンゴル、吉林省、広西など6つの地区が最も深刻、江西省、黒龍江省、湖南省では、県内の3分の1以上の農地が干ばつ。
8.暴風、竜巻が多発、141人死亡
全国大半の地区で、暴風、雹、竜巻などで発生、141人が死亡、ここ数年においては、最悪な事態。
遼寧省は、7月31日から8月1日に、暴雨が発生、気象局が15回の暴雨警報、2回の雷警報を出した。現地の気象歴史において、非常に珍しいという。
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