米ミネソタ州橋崩落、欠陥橋と事前警告あり

2007/08/04
更新: 2007/08/04

【大紀元日本8月4日】米ミネソタ州ミネアポリス北東部にある高速道路は8月1日に突然崩落し、死者5人、行方不明者8人、負傷者79人の惨事になった。1990年代に、専門家らはすでにこれらの橋の安全性に対して警告する報告が出ていることから、民衆が驚愕と悲しみから憤怒と非難に一変した。

AFP通信によると、米土木エンジニアリング学会は2年前にまとめた欠陥橋調査報告書では、2000年から2003年の間に全米における60万本近い橋の内、3割弱の橋は構造に欠陥あり、または機能的に問題があると指摘し警告した。

同州の「スター・トリビューン(Star Tribune)」紙によると、崩落したI35高速道路の橋は以前から問題が深刻で、政府関係者らは金属疲労による亀裂が生じないようにねじで補強器具の鉄板を固定しようとしたが、政府関係者は、ねじは橋の構造を弱めることから、この決定を中止した。しかし、検査活動は関係ない路面補修工事によって延期されたという。

同紙のコラムニストは、「我々は基礎建設の入れ替え工事はすでに何年も遅れており、これが政府のもっとも基本的業務であることは、誰もが知っている。今回の事故は最終的に天災ではなく、まったくひどい人的ミスだったことが分かれば、死傷者および損害は政府の無能と無視の結果であることになる」と指摘した。

ホワイトハウスのスポークスマン・スノー氏は、米全土における基礎建設はスケジュール通りに監督管理が行われており、ミネソタ州の橋崩落の原因は極めて特殊であると強調した。同氏は、「米各地において、これまでにスケジュール通りに基礎建設が行われている」と強調した。米国の橋に対して、2年毎に検査が行われ、検査結果は全国資料庫に保管されるという。

関連特集: