【大紀元日本5月11日】中国農業部は5月9日、少し前に広東省雲浮(ユンフ)市思勞(スーラォー)鎮で、食欲を失い、皮膚が赤くなり発熱するなどの症状で豚が大量死したことについて、PRRS(豚生殖器・呼吸器症候群)が原因であると発表した。
新華社によると、中国農業部はすでに8日に疫病防止制御研究討論会で、感染状況を分析し感染拡大の防止対策を講じたという。
PRRSは豚の生殖器や呼吸器の障害などの総合症状を引き起こすウイルスによる感染性の強い病気で、成豚における生殖障害、早産、流産、死産および豚の呼吸異常をもたらすことが特徴であり、免疫機能を抑制するという。
報道によると、これまでに多くの国および地域においてもPRRSは発生したことがあるという。同伝染病は1990年代中期に中国に伝わったという。世界保健機関(WHO)はPRRSを報告必要動物伝染病として規定しており、中国は二類動物伝染病にしているという。一方、日本では家畜伝染病予防法で届出伝染病に指定されている。
発生地域では、豚の大量死により市民が豚肉を買い控えているという。専門家によると、PRRSは豚には感染するが、人間への感染はないという。
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