【大紀元日本4月3日】明報の報道によると、中国で小学校建設のために寄付された7000万円が駐日前中国教育部職員に流用されたことに対して、寄付者・松岡洋明さんは3月下旬、寄付金を追求し、再び北京へ飛び、中国外交部および教育部に対して問題解決を求めたという。松岡さんは中国側からの一部返金の提案を受入れられないとし、中国・温家宝首相が4月に訪日するまでに解決して欲しいと切望した。松岡さんは寄付金を追求するために、2003年よりすでに8度も中国へ渡り、今回が9度目であるという。
*一部の返金で和解を求められた
中国に特別な思いをもつ松岡さんは、10年前に中国大陸で「希望小学校」の建設に7000万円を寄付し、当時中国教育部駐日職員の賁永中(ベン・ヨンジョン)夫妻に寄付金を託した。しかし、賁夫妻はその寄付金を自分の上司の息子へ投資のために「貸出した」という。松岡さんは数年掛けて、この寄付金を追求し続けたが、何の結果も得られなかった。同件は2月19日に、香港明報で明らかにされてから、中国側が重視するようになり、北京市海淀区裁判所は、双方を招集し調停を行ったという。
*温家宝首相の訪日前に解決を望む
情報筋によると、これまでに賁氏の妻・劉麗芳さんは法廷で、天津大学に投資した一部の借金(約2960万円)を回収する代わりに残金の追求を放棄して欲しいとの条件を提出したという。松岡さんは、先方の提案はまったく受入れられないとし、公正を主張し最後まで戦うと強調した。
松岡さんは、中国外交部へ直訴した時に、手厚くもてなされた一方、中国教育部側の態度に失望したという。情報筋によると、中国教育部側は当年の貸借行為は、教育部と関係なく、責任はないとした。また、事後、当事者の賁氏に対して行政処分がすでに行われた(しかし、事実上、賁氏は今でも在職している)と主張し、双方は法律手続きを通じて問題を解決すべきだとの見解を示した。
松岡さんは、賁氏夫妻との問題は単なる金銭トラブルではなく、中国の国際的イメージおよび日中両国の友好関係にかかわると主張している。松岡さんは「中国の温家宝首相が訪日する前に、今回のことが解決できるように、公正と正義を見せて欲しい。自分は中国を愛し、お金は最終的に中国へ学校の建設に寄付するのだ」と強調した。
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