【大紀元日本3月3日】エルニーニョ現象などの影響を受け、昨年の12月から今年2月までの上海市の月平均気温は8・1℃に達した。これは1873年以来、上海の気象観測資料中の冬季平均気温は最高記録である。
上海の「文匯報」の報道によれば、中国気象局国家気候センターが発表した今年の冬の気候分析報告では,昨年12月から今年2月、中国の平均気温はマイナス2.4℃、例年の同じ時期と比べ1・9℃高く、このため半世紀ぶり以上で2度目の暖冬となったという。
90年代以来、上海には連続十数年の暖冬が出現しており、2年中断した後、今年再びやってきたのである。
全世界の気候系統的な影響を受け、上海の中の華東地区も含めて比較的はっきりとした温暖化傾向にあり、平均気温上昇率は全世界や中国の平均的なレベルより高いはずと上海の専門家が述べている。
浙江、上海および江蘇などのデルタ地域は、都市化地区とそうでない地区の上昇率に違いがあり、都市化の進行度合いを反映して気温変化に拍車がかかっている。大都市のヒートアイランド現象は更にはっきりとしたものである。上海気候センターの雷小途主任は、温暖化などを含む地域気候変化している地区では冬場の保温に必要な無駄な消費を軽減できる。多くの緑野菜類の生長を助け、十分に市場に供給ができるので、価格の上昇を抑えることができる。気候の変化について、基本的な研究を十分にしたうえで、害を避けて利益を得る方法を見つけるべきだと話している。
記録によれば、中国で冬場最も暖かかったのは、1998年から99年で、当時の冬季平均気温はマイナス2・3℃。今年の冬の温暖化は太平洋の赤道上で発生したエルニーニョ現象と関係があり、新たなエルニーニョ現象が昨年8月から現在も続いていると専門家は述べている。
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