【大紀元日本11月5日】タイの無血クーデターを率いたソンティ陸軍司令官は2日の記者会見で、タクシン前首相は滞在先のロンドンから中国入りしたことを明らかにした。ソンティ司令官は、タクシン前首相がタイへ帰国したい場合、事前にスラユット暫定首相の許可が必要だと示唆した。
AFP通信によると、ソンティ陸軍司令官はメディアに対して、「外交部の報告によると、タクシン氏は現在中国に滞在している。もしタイに帰国する考えがあれば、スラユット首相の承認を得るべきである」と話した。ソンティ司令官はタクシン氏がいつ中国に入ったのか、また現在の詳細な所在について触れていない。
スラユット暫定首相は11月1日に、タクシン氏がタイへ帰国する意思を表明すれば、正式な話し合いの場を用意する意向を示した。これに対して、ソンティ司令官はタクシン氏がすでにスラユット首相と接触したかどうかは知らないとし、タクシン氏の入国は国家安全委員会ではなく、現首相が決定するとした。ソンティ司令官はクーデター後に国家安全委員会を設立し、10月にスラユット氏を暫定首相に任命した。
タクシン氏の妻ポチャマン夫人は先週、プレム元首相と面会後、タクシン氏がタイへ帰国する噂が流れた。プレム氏はタイのプミポン・アドゥンラヤデート国王の顧問で、ポチャマン夫人がプレム氏との面会は、タクシンの帰国許可を国王に求めたとみられている。
タクシンの帰国確定期日はまだ分からないが、交渉が継続しているとみられる。
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