【大紀元日本9月1日】安倍晋三官房長官(51)は1日夕、広島市内で記者会見し、9月20日の自民党総裁選出馬を正式に表明、「美しい国、日本」と題する政権構想を発表した。戦後からの脱却を目指した「日本にふさわしい憲法制定」、伝統や歴史に根ざした「家族や地域の再生」など、日本の独自性と自主性という、原則と価値観を明確にした基本的方向性を骨子に、官邸主導の政治的リーダーシップ、再チャレンジが可能な経済社会の実現、「強い日本、頼れる日本」のイメージをアピールする外交など、21世紀にふさわしい日本の目指すべき構想を語った。
安倍官房長官は「真面目に額に汗して働き、家族を愛し、地域を良くし、国の未来を信じる普通の人々のための政治を行っていきたい」と決意を語った。政治理念を「開かれた保守主義」とし、憲法改正や教育改革を最重要課題とした。内閣官房への開かれた人材登用、官邸の外交・安全保障の司令塔機能なども盛り込まれ、小泉政権の経済財政諮問会議などの構造改革路線を踏襲し、官邸主導のリーダーシップを拡充・強化していく考えを明らかにした。
経済政策では「財政再建を進めて成長戦略をしっかり進める」という構想を示した。具体的には「インターネット基盤を活用して生産性を上げて行くためテレワーク人口の倍増計画」を挙げ、IT分野への投資戦略を示したほか、「財政再建は成長を高めて自然増収をはかり、歳出削減、国有資産の売却も進める」との考えを示した。
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