中国、行儀の悪い観光客は旅行代理店の責任

2006/08/25
更新: 2006/08/25

中国政府は、マナーの悪い中国人観光客について、旅行代理店と観光ガイドに責任を取らせる方針を明らかにした。中国人観光客は行儀が悪く、不潔、また公共の場で悪態をつくなどとして、国内外から苦情が急増しているため。25日付の新京報が報じた。

近年、中国では経済の急成長とともに、お金に余裕のできた多くの人が海外旅行を楽しむようになった。そのほとんどが海外旅行初体験組で、人気の渡航先はタイやマレーシア、韓国となっている。

中国人観光客の行儀の悪さは、東南アジアや中国の新聞でしばしば報道されており、それらは、飛行機の遅延に抗議して機内から降りることを拒否したり、公園でのポイ捨てやホテルの部屋でつばを吐くなど、さまざま。

新京報によると、「中国政府観光局は、旅行代理店に、観光客に対する教育・指導責任を負うよう要請している」という。

また、この責任を履行しなかったり、悪評を受け続けた旅行代理店などには、罰金などの懲罰のほか、改善命令が下されるもよう。

これまでに100以上の旅行代理店が、中国人観光客の無作法な行為に「宣戦布告」することに同意し署名をしているという。

[ロイター25日=北京]