【大紀元日本8月17日】「中国国家禁毒委員会」事務局が発表した2006年報告書によれば、2005年末までに発覚した中国国内での麻薬常用者は約116万人に上ることがわかった。国内で麻薬の禁止に取り組んでいる「高士其・基金会」は、中国の麻薬常用者は年間15%~20%のペースで増加し続けていると発表した。
同報告書によると、1980年代以後、国内での麻薬中毒による死亡者数は49万人を超え、2005年末までに確認された麻薬常用者は116万人であるという。
高士其氏は「中国での実際の麻薬常用者の数については様々な説があるが、専門家の試算では約150万人であり、国連の統計は、中共が公表した数字よりもっと高い」と説明、「国内での麻薬の伝播と氾濫状況は非常に深刻で、毎年15%~20%のペースで人数が増加している。エイズとの交差感染も非常に恐ろしく、このままでは、2010年までに1千万人以上に達する」と述べた。
同報告書によると、中国で流通している薬物の中で、コカインが最も多い。高士其氏は、コカインのほかにもエクスタシーなどの新種の薬物がクラブや、酒場などの娯楽施設で氾濫し、常用者の年齢は若年化の傾向があると指摘している。高士其氏は「北西部地域の肉体労働者、農民やトラックの運転手なども娯楽がないため、麻薬に走っている。このことはすでに普遍的な社会問題になっている」と説明した。
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