【大紀元日本6月30日】中国国家審計署(会計検査院にあたる、以下審計署)が28日に発表した「2005年度の決算と予算実行報告」で、中央部門の違法違規に絡む金額は総額55・1億人民元(約787億日本円=48中央部門に対する審査の結果)、中国四大銀行の一つ中国農業銀行(以下農行)の違規に関連するものは615・6億元(約8794億円=農行に対する審査結果)もあることが明らかにされた。
審計署は、2005年度の審査結果から、農行管理や一部の貸付リスクに大きな問題点が存在し、違規現象は主に農行の支店にあると指摘した。
「21世紀経済報道」紙によると、農行は6省級支店の店長(または副店長)合わせて11人に違法違規とした懲罰を与えたという。この6省はそれぞれ大連省、黒龍江省、湖南省、天津省、吉林省と甘粛省である。農行の元大連省支店店長・李興江氏及び副店長・姜学堂氏は、それぞれ在職期間に何回も規則を違反して巨額を貸付けたという。
審計署の審査員・李金華氏は、今回の審査を行った結果、48中央部門が違法違規問題に絡む金額は55・1億元、官員は213人に上ると発表し、一級道路建設の中の20項目に入札募集制度を厳格に守っておらず、合談や賄賂の問題も発覚したと事例を挙げて説明した。
審計署の金融司司長・範鵬氏は、金融機関の一部の支店機構に対し全面的な審査を行う必要があり、これは今後金融審査に残る重大な課題でもある。2006年の審査対象は中国銀行、交通銀行、招商銀行にしたいと述べた。
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