【大紀元日本6月23日】米国の学術機関・全米科学アカデミー(NAS)は22日、155ページにわたる、地球における気候に関する科学研究調査報告書を米議会に提出した。同報告書では、近年の地球温暖化はここ400年、ひいてはここ数千年で史上最悪であると強調した。
AP通信社によると、全米科学アカデミーが米国のトップ気候科学者らを集結し、結成された研究調査チームは、地球が発熱していることを警告した。また、発熱による地球温暖化は、人間が責任を負わなければならないと指摘した。同報告書は、北半球の表面温度は20世紀において、平均気温は摂氏1度が上昇したという。
同調査チームは、米議会が一度、地球温暖化の調査担当に指名した気候科学者オンマン氏、ブレイドリ氏およびヒュース氏3人の研究結果についても再検討を行った。3人は1990年末の研究で、北半球の温度は過去2千年に比べて、最高の温度になっていることを示した。同調査チームのファラス・ワシントン大学大気学部教授は、3人の研究結論は、「可能性が高い」とみており、さらにその結論を裏付ける証明資料も相次いで現れたという。
同調査チームでは、これらの資料・情報をまとめ、20世紀の最後の数十年間の地球温度は、過去400年の如何なる時期に比べても高いとし、総体的に見た場合、20世紀の最後の数十年間の地球温度は、過去1千年に比べ、最高の温度に達しているとの見解を示した。