財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の西室会長は19日、急きょ記者会見を開き、財政審が14日に取りまとめた「建議」について、竹中総務相が「役所が書いている」などと批判したことについて抗議、事実と異なる指摘は心外と述べた。
財政審は14日、政府が進めている歳出・歳入一体改革の基本的な考えを示した建議をとりまとめた。これに対し、竹中総務相は16日の記者会見で「報告書は役所が書いている。特定の役所の主張を審議会を隠れみのにして出している」と述べ、批判した。
こうした発言を受け、西室会長は「建議の内容について真正面から議論するならともかく、役所が書いているなど事実と全く違う指摘することには極めて心外。真剣に国のためになると思ってやっており、こういう発言は極めて遺憾」と抗議した。
西室会長は、建議を基に議論することが重要と指摘し「自分の主張と違った建議が出てきたことで、内容について批判するのではなく、審議会は意味がないとの発言は心外」と、強い口調で繰り返し述べた。
[ロイター19日=東京]
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