小泉首相は、日銀の福井総裁が村上ファンドへの出資により運用利益が数十万円から数百万円だったことが明らかになったが、福井総裁の説明を理解しているとの認識に「変わりない」と擁護した。官邸内で記者団に語った。
福井総裁は同日の衆院財務金融委員会で、1000万円の元本に対し運用利益が多い時でどの程度になったかについて「非常に幅があり数字は明確ではないが、少ないときは数十万円単位、多いときには数百万円単位。非常に振れがあった」と述べた。
ただ「継続投資なので次の年に目減りしているかもしれない。最終的に明確に出るのは6月末。数年でどうなったかというパフォーマンスが出るが、私の感ではそんなにはなっていないのではないかと思う」とも述べ、あくまでも中途段階の利益であることを強調した。
(ロイター16日=東京)
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