墜落した解放軍機、国内独自開発の早期警戒機か

2006/06/07
更新: 2006/06/07

【大紀元日本6月7日】中国人権民主活動情報センターは5日、安徽省広徳県で発生した乗員40人の軍用機墜落事故について、「輸送軍用機」に非軍事関係者が搭乗していることを報じた。また、情報筋によると、同軍用機は中国国内で開発製造された早期警戒機「空警2000」である可能性が高いとみられる。しかし、同情報は確認されていない。中央社が伝えた。

中国人権民主運動情報センターのスポークスマン盧四清氏が記者に、同軍用機が「空警2000」の可能性が高いことを示唆、同センターが南京電子十四所第九部および合肥電子三十八所に問い合わせたが、共に同件で死者が出たことを否認したという。

盧氏によると、3日午後3時40分に、解放軍の「軍事輸送機」から濃い煙が出ていて、柏塾鎮の方向へ、陳家柵付近の住宅から約500メートル離れた水田に墜落、爆発炎上したという。情報筋によると、救急隊が軍服を着用していない男性2人の遺体を運搬したのを目撃した者がいたという。同日午後1時まで、ブラック・ボックスは依然見つかっていない。

香港の「広角鏡」誌は昨年、「空警2000」がテスト飛行のため南京上空に頻繁に出現したことを報道していた。同機は全方位探索レーダー技術を導入、米・ロの最新鋭機よりも(哨戒能力が)優れているとみられる。

同報道によると、同機は早期警戒機として、解放軍がこれまでになかった装備を備えており、先進のレーダー技術は世界を驚愕させたという。

同機はロシア製「イリューシン76」をモデルにし、レーダー技術、コンピュータ・ソフト、高速データ処理コンピューター、データ総合等、中核的な技術装置はすべて中国国内で設計、生産を行ったものだという。

「空警2000」は米国のAWACS「ホーク・アイE2C」と同様、円形レーダーアンテナを搭載しているが、米・ロの場合は使用時に必要な回転がなく、固定している。同機は、レーダー技術において、米・ロより優れているとみられる。