中国:軍輸送機墜落、乗員40人安否不明

2006/06/04
更新: 2006/06/04

【大紀元日本6月4日】乗員40人の中国軍輸送機が3日午後、安徽省東部で任務遂行中に墜落した。軍消息筋として新華社が報道した。

犠牲者の詳細については述べられていなかった。北京からの工作隊が現場に到着し、救出活動を展開したが、詳細は明らかにされていない。

ロイター通信によると、犠牲者についての公式発表はないが、上海の西部200キロメートルにある広徳県の竹林に覆われた山腹に墜落、現場に駆けつけた現地村民らは生存者を見ていないという。

村人の一人は、機体の残骸に5人から7人ほど遺体を見たという。

夫が救援活動に携わった女性は「山腹にはバラバラになった遺体が散乱し、完全に遺体はほんの少ししかなかった」と言う。軍部隊が後に現場を封鎖したという。

現地当局やメディアは死者数を確認しておらず、軍関係者からもコメントは得られなかった。

広徳県行政関係者は、軍調査隊がフライト・レコーダーを探しているが、犠牲者に関するコメントはないと話している。

新華社報道は、「工作隊」が現場に到着し救出活動を組織したと報じただけだが、中国では軍関係の事故が発表されることはほとんどない。

2003年に起きた潜水艦事故では70人が亡くなり、1949年中共政権発足以来の中国海軍最悪の惨事となったが、北京政府は海軍司令官を更迭、士官数名を左遷した。稀に見ることだが軍機密が明らかになったことで、官製の新華社通信は、その事件と処分の余波を報道した。