今年3月にイラク中部のイシャキで民間人が死亡した事件をめぐり、米兵による虐殺疑惑が高まるなか、米軍捜査当局は2日、これを否定した。
イラク地元警察はイシャキでの事件について、米軍の襲撃により大人6人と子供5人が殺害されたと主張。
これに対し駐留米軍の報道官は2日、戦闘で9人ほどが巻き添えとなって死亡したが、現場指揮官は交戦規則に沿って行動したと述べた。
一連の事件に不満を募らせているイラクのマリキ首相は、米国に対し、昨年11月に起きたハディサでの民間人死亡事件に関する捜査資料の提出を求めた。
イラク国民の間では、米軍による民間人虐殺が頻繁に起きていると広く信じられているものの、米軍による調査で確認された例はほとんどない。
(ロイター6月2日=ワシントン)