【大紀元日本5月29日】国連平和維持活動・東ティモール支援団(UNMSET)はこのほど、東ティモールの首都ディリでの騒乱鎮圧のため、より大規模な国連軍の投入が必要との認識を示した。VOA等が伝えた。
オーストラリア平和維持軍は25日、すでに第一陣が到着、ハワード豪外相によると部隊350人を現地に派遣展開、28日には第二陣が首都ディリに到着、首都の治安任務に就いたという。マレーシアは陸軍300人余を派遣、ニュージーランドとポルトガルも支援を表明している。UNMSET代表・長谷川佑弘氏によると、国内の治安回復のためにはもっと大規模な兵力投入が必要だという。
現地では既に、国連当局が職員の70%をダーウィンに緊急避難させた。パニックに陥った市民の数千人が職員宅に避難、教会、大使館・領事館、国連施設、国際空港に殺到し混乱しているという。ディリ市民の約半数が現在、難民キャンプで避難生活を送っているとみられ、暴徒化したギャングが28日、収奪、自動車への放火、発砲等の騒乱を起こしている。
東ティモールの騒乱は4月に勃発、国軍内部の出身地による摩擦から、兵士の約半数以上が解雇、待遇面でも不満が広がっていたという。