【大紀元日本5月27日】フランスの保険会社・アクサ(AXA)はこのほど社会調査を行い、日本のサラリーマンが退職を恐れていることがわかった。
北京モーニング(北京晨報)によると、アクサがアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、日本、豪州と中国香港11ヶ国に対して退職についての意識調査を行ったところ、退職後の生活願望について日本が他の国と大きく異なることが明らかになった。調査対象国の中では、退職年齢が58-63歳と異なるが、平均寿命が長い反面、退職後に直面する社会保証の問題が大きい。7000人を対象とした調査結果によると、日本以外の国では、サラリーマンは退職した後働かず、のんびり暮らすことを希望する。退職後、アメリカ人とイギリス人は旅行、ドイツ人は旅行とスポーツ、カナダ人はチャリティ活動、フランス人は園芸を楽しみたいと言うが、日本人の大部分は退職しても仕事を続けたいと希望しているようだ。
日本の法律で規定されている退職年齢は61歳だが、多くのサラリーマンは退職後に社会と家庭の負担となることを心配し、できるだけ長く仕事をしたいと考えているようだ。
また、日本の独特な社会事情も関係していると思われる。日本政府が行った別の社会調査結果によると、多くの日本人が年金と医療保障制度に疑念を抱いており、将来頼りにできないと考えている。また、近頃ではドラマ「熟年離婚」にあるような、サラリーマンが退職後妻に離婚されるケースが増えていることも、原因のひとつのようだ。