台湾衛生署:訪日旅行者に、はしかの予防接種呼びかけ

2006/05/23
更新: 2006/05/23

【大紀元日本5月23日】台湾衛生署疾病管制センターは21日、日本へ出発する旅行者に対して、4月から5月にかけて、茨城県、千葉県の小中学校ではしかの集中感染が発生したことから、特に日本関東地区へ出発する旅行者に出発前の予防接種を呼びかけた。また、台湾に帰国後、発熱や発疹が出た場合、医師の治療を受ける際、日本国立感染症研究所が発表した疫病情報に従い、旅行疾病管理局に報告することを呼びかけた。

茨城県では5月上旬までに、小学校1校、中高学校一校ではしかが集団発生し、感染者47人。その他の地区は、感染者は64人に達し、13人が入院し、感染とみられる者を含めて計84人となった。また、千葉県の高校1校で24人の学生が集団感染した。日本では2000年以降、初めての集団感染。

中央社によると、台湾の疾病管制センターは今年に入ってから、台湾で報告されたはしかの発病件数は10件。2001年以降の資料によると、報告された発病件数216件の内、70件が確定されたという。また、確定された発病患者は1歳未満が最多の16件で、1歳~9歳は9件、海外からの患者は17件があったし、それぞれは、中国、フィリピン、日本、ドイツおよびタイという。

はしかは呼吸道感染病に属し、つばまたは患者の鼻腔、のどの分泌物と接触することによって感染され、潜伏期間は10~14日とされる。また、発熱、発疹の症状が現れ、重症の場合は、肺炎、脳炎等の合併症を引き起こすこともあるとし、死亡率は千分の一であるという。

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