【大紀元日本5月3日】「動向月刊」誌は最近、2005年末までに、中共当局の幹部、配偶者、子女を含めて、香港、マカオおよび海外に定住した者はすでに118万7700人以上に達したと発表した。
香港、マカオおよび海外に定住している中共幹部の家族状況
報道によると、中共中央組織部および公安部は2月下旬、中共中央、国務院に対して、「香港、マカオおよび海外に定住している中共幹部の家族状況報告書」を提出した。同報告書は更に3月初旬、中央弁、国弁より各地、各庁、各級の関連機関へ転送されたという。
同報告書によると、2005年末までに、中共当局の幹部、配偶者、子女を含めて、香港、マカオおよび海外に定住している者はすでに118万7700人以上に達しているという。その内、中高級幹部配偶者、子女は約20万750数人で、香港、マカオおよび海外でビジネスを行っている幹部配偶者、子女は約15万3000人以上。また、海外留学、海外研修している幹部配偶者、子女は13万8300人以上に達していることが明らかとなった。
幹部子女の境界外・海外への移住による影響
同報告書は、幹部配偶者、子女が海外で贅沢な生活をしていると指摘し、移住先の地元住民に与えている印象は思わしくなく、国家のイメージを損なっているという。
同報告書は、境界外・海外の定住者に対する教育を強化するほか、海外へ定住する高級幹部の配偶者や子女に対して、政策上の規範を改めることを提案した。
近年、中共幹部家族における移民状況
同報告書によると、1985年~1990年の間に23万3000人、1991年~1998年の間に56万5000人以上、1999年~2005年の間に、38万9000人以上が移民したという。
《海外への移民状況》
香港特区:19万3000人(4万3500件)、マカオ特区:2万5000人(8400件)、米国:19万5000人(2万6000件)、西ヨーロッパ:16万4000人(2万件)、北ヨーロッパ:2万3000人(6000件)、オーストラリア:23万人(3万5000件)、ニュージーランド:2万9000人(2000件)、カナダ:22万5000人(5万4000件)、東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ):11万人以上(2800件)。
境界外、海外へ移住する幹部家族のビジネス状況
同報告書によると、香港、マカオ、海外に定住している百万人を超す幹部家族のうち、12万ないし15万人は中国との貿易業を営んでおり、年間貿易総額は850億米ドルから1200億米ドルに達しているという。
また、香港、マカオ、海外に定住する20万人以上の高級幹部配偶者、子女は合計6000億米ドルの財産を有しているという。
移民および難民の波
移民は世界的範囲に現れる現象であり、中国も例外ではない。しかし、前世紀の80年代より始まった幹部家族による移民の波には、「中国の特色」が顕著に現れている。
幹部家族による移民には、横領で得た大金を持ち逃げするケースが多く、彼らはまず家族を中国から出国させ、後に本人たちが機会を掴まえて家族の元へ逃亡する。
また、一部の幹部は中共政権が崩壊寸前であることを察知しており、自分達の最期を予感し、退却路として家族を先に移民させているケースも多い。彼らは難民ではないが、実質上は船を捨て、慌てふためいて逃走したのである。共産党の船を捨て、共産党の敵である「資産階級自由化」国家に走っていると言えるだろう。
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