英国最大金額強盗事件、9歳男児が英雄

2006/03/02
更新: 2006/03/02

【大紀元日本3月2日】英国「サン・デイリー」紙は3月1日、一週間前に起きた英国史上最大金額の強盗事件で男児クラク・ディクソン(9)氏が英雄であると報道した。男児は監禁された檻から抜け出し、ほかの十数人の人質を解放したという。

中央社によると、2月22日朝方、英国南部ケント郡ドゥンブリチ鎮の保管金庫に武装した強盗が押し入り、15人の職員を人質にして鉄の檻に監禁した。男児は、同金庫の責任者である父親トーマス・ディクソン氏、母親と共に檻に入れられたが、犯人らが現金5300万ポンド(約109億円)を入手し逃走したのち、ディクソン氏は檻から抜け出し、女性職員からキーを取り、全員を解放したという。

情報によると、人質は手錠にかけられ、自由に行動はできなかったが、ディクソン氏および母親だけが手錠で固定されなかったという。

当時、父親は男児に対してパニックさせないよう、「恐れることはないのだ。彼らが持っている銃は全部プラスチックの偽物だ。」と声を掛けた。父親は記者に対して、息子は非常に冷静で勇敢であると誉めた。