【大紀元日本2月15日】中国、韓国、ベトナムおよびシンガポールなどを含むアジアの多くの国では、1月29日の旧正月を祝う活動が盛んに行われた。風水(*)師は、戌年が平和で穏やかで、安定の年であると占う一方、自然災害も発生すると警告した。
中国の星象学(星回りの学問)では、いぬは動物の中でもっとも人間に愛され、誠実で率直な特質を持っており、その長所が今年の年回りに正義および平和をもたらすとされている。
12年を一回りとする中国星象学の「黄道帯(**)」では、一年一年が異なる動物に主宰され、更に万物を成す五つの要素、金、木、水、火、土に影響されるという。今年は火の年となっている。
風水師の予言では、火と戌の組合せの年には、世界的指導者たちが長期的衝突問題を解決する可能性が高いという。
また、風水による経済の予測は、楽観的であるという。香港の著名な風水師・羅氏は、戌年は火および木に関連するすべての業種が良くなると占っている。
羅氏は、「木は、ファッション、紡績、書籍雑誌、木製家具などの製品において関連があり、これらは戌年に良いとされている。その他、火と関連のあるものは、例えば、株市場、エネルギー、石油価格などがある」と語った。
羅氏は、2006年において振るわない業種は「土」と関連する不動産、金属工業および鉱業などであると示した。また、戌年で最もネガティブな要素は、地震、土砂崩れ、火山爆発などの自然災害が多く発生することだと付け加えた。
羅氏はさらに、「文化面においては、娯楽などにより多くの幽霊に関する物語が登場し、精神的なもの、宗教的なものが現れ、これらにまつわる話題が多く出てくる」と語った。更に羅氏は、戌年は世界的に精神世界を重視する年になるだろうと述べた。
中国星象学の占い師は、辰年、戌年、丑年および未年に生まれた者にとって、戌年は挑戦的な年であるとし、卯年、寅年および午年に生まれた者にとっては、安定および平和の年であると予測している。
(*)地相判断の占い。墓や住宅などを設ける土地の吉凶を占うこと。
(**)地球から見て、太陽が地球の周りを一年かけて一周して描く天球上の大円が「黄道」と言われ、黄道にそって南北に約8度ずつの幅の帯域が「黄道帯」である。太陽・月・惑星はこの中を運行する。(三省堂「大辞林」より)