韓国:全世界華人新年特別公演、中共の妨害を乗り越え上演

2006/02/14
更新: 2006/02/14

【大紀元日本2月14日】中国駐ソウル大使館から圧力をかけられた韓国国営放送 (KBS)によって、同放送局のスタジオの使用が開演3日前に突然キャンセルされた「全世界華人新年特別公演」(主催・新唐人テレビ)ソウル会場の公演は、公演実行委員会の努力で中共の妨害を乗り越え、成功裏に開催された。

同公演は最終的に「小天使芸術館」を会場に開かれ、中韓文化の融合の熱演に、会場を埋め尽くした1200人余りの観客から惜しみない拍手が送られた。

韓国の伝統舞踊「扇子舞」(大紀元)

韓国の伝統舞踊「韓国五鼓舞」(大紀元)

ソウル会場の公演は2つの部分に構成されている。前半は大型交響楽団と韓国の人気歌手による西洋音楽と中国民芸の交響楽演奏などが中心。後半は韓国の伝統舞踊劇。新唐人テレビの関係者は『今大人気の韓国連続ドラマ「大長今」は、「仁、義、礼、智、信」の伝統美徳を推奨している。こうした韓国文化の根源は古くから中華民族により伝われたもので、このような韓国文化を融合した番組をすべての華人同胞に捧げるために、今回の新年公演を企画した』と番組の主旨を語った。

公演を楽しんだ華人からは、「海外でこのような新春番組が上演されるのは、我々民族の誇りであり、多くの外国人も興味を示しているのに、中共政権が妨害するのは理解し難いことだ」との声が寄せられた。

「あなたのためにやって来た」合唱団(大紀元)

今回KBSによる開演直前の契約破棄で、公演の実行委員会が瀬戸際に立たされた。「当時、国内外の300人以上の出演者はすでにソウル入りし、チケットも1000枚以上販売していた。これまで多額な資金と人力を投じてきただけに、KBSによる突然の契約中止で、観客への対応、出演場所の確保など多くの問題が生じ、様々な困難に立ち向かっていた」と芸術総監督の全勇宇氏は、公演終了後に詳細を語った。

KBSによる契約破棄の行為は、韓国社会で波紋を広げ、市民からは非難の声が上がった。中に真実を知るため、わざわざ公演を見にきた人もいる。結局、1200枚あまりのチケットは完売し、立ち見の観客も出たほどだった。

KBSが違約したにもかかわらず、新唐人テレビ韓国支局の責任者・元裕東氏は、開演前日にKBSに招待券を贈り、新唐人テレビの本当の姿を知ってほしいと述べた。KBSの関係責任者は、今回の違約は15年以来初めての出来事で、駐韓国の中国大使館と韓国外交通商部から強い圧力を受けたため、命令を執行するしかなかったと陳謝した。

(記者・文竜)