【大紀元日本1月10日】広東省深セン市北部の清水河地区住民約2000人は8日午後、スローガンの横断幕を掲げ、深センの紅嶺北路にあるゴミ焼却発電所付近に集結し、デモ抗議を行った。その間住民らは道路を塞ぎ、3時間以上にわたり交通が完全麻痺した模様。当局は100人以上の警察を現場に出動させ、午後7時ごろ抗議活動が終了したという。
香港紙によると、住民は近くにあるゴミ焼却発電所の移転を訴え続けてきたが、当局は住民の訴えを無視していた。このほど当局は発電所の規模を拡大し、さらにメタンガスの発電所も建設することが明らかになった。怒り心頭の現地住民約2千人がデモ抗議を決行した。現地当局は大量の警察官を出動させ、現場で「秩序維持」に当たったという。
住民によると、毎日激臭が充満する居住環境の中で生活を強いられ、ゴミ回収池の廃水はまったく処理されずに下水通路に排出され、環境汚染が非常に深刻だという。住民は長年にわたり現地当局の国土計画部門の業務過失を訴え続けてきたが、解決方向がみえず、当部門は更に衛生処理工場とゴミ焼却発電所の付近で、龍園山荘や、徳興花園、金祥花園、青湖山荘などの大規模住宅地を建設させ、数十万人の住民は長年に、豚の死骸や、ゴミを焼却する際に発生した有毒ガスに耐え続けてきたという。
そのため住民は連名で頻繁に直訴し、市は2回ほど説明会を開いたが、問題は解決されなかった。今まで深セン市の都市管理事務室は、発電所二基を住宅地から移転することを約束したが、実行には至らなかったという。今回ではさらに規模を拡大する建設計画が明かされた。
清水河地域は12年前石油タンク爆発の大事故があったことで名が知られている。深せん市一番大きな石油タンクが設置されている以外、深セン市の環境衛生処理工場とゴミ焼却発電所もここにある。清水河ゴミ焼却発電所は毎日300トンのゴミを処理し、1988年に正式操業し始めた。当初は中国での初のゴミ焼却発電所として、大々的に宣伝されたという。
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