【大紀元日本12月24日】遼寧省大連市で21日、東北大学と東軟集団が共同で設立した東軟情報技術学院の学生約3000人が、高い学費を負担したにも関らず東北大学の正式な卒業証書を受領できないことに不満を持ち、校内で集団抗議を行った。一部の学生は公共設備を破壊し、当局は機動隊を出動させて厳戒態勢を敷いて抗議を鎮静化させた。中央社が伝えた。
報道によると、学校側は、学生の抗議活動を「集団事件」と位置づけ、教育部に報告しており、学校側の指導員は、学生を落ち着かせ、騒乱の再発防止に努めている。また、現地のマスコミに報道禁止の知らせも出したという。
東軟情報技術学院の職員が、香港明報の電話取材に応じた際、学生の騒乱が発生したことを証言したが、更なる詳細を明らかにしようとしなかった。
隣り合う大連理工学院の教師によると、遼寧省の東北大学および東軟グループが共同創設した同技術学院は、入学者に対してノートパソコンの携帯を必須条件としており、貴族学校と呼ばれている。東軟学院は2003年に開校以来、4年生は卒業した際、東北大学の卒業証書を取得できることを宣伝し続けているため、学費・雑費が非常に高いにもかかわらず、保護者の人気を集めた。
しかし、今年で3年生になる第1期の学生達は、学校側から卒業証書に「インターネット通信教育」という表記をされるため、自分達の学歴が低く評価され学校側に騙されたと憤りを覚えたという。
学校側との多くの交渉が実を結ばず、学生ら約3000人が21日より授業をボイコットしデモを行った。激高した一部の学生は、校内の公共設備を破壊し、深刻な損失をもたらした。当局は、最後に機動隊を出動させ、ようやく事態を鎮静化した。