アムネスティー、ミャンマー軍事政権にアウンサン・スーチーの解放を要求

2005/11/28
更新: 2005/11/28

【大紀元日本11月28日】国際人権組織「アムネスティー・インターショナル」は26日、ミャンマー軍事政権当局にビルマ民主化闘争の指導者アウンサン・スーチー氏を解放するよう要求した。ミャンマー当局は27日にも同氏に面会し軟禁をさらに一年間延長すると見られている。中央社ヤンゴンが26日伝えた。

当組織アジア地区副代表は「スーチー氏とその他政治的な指導者たちを拘留することは正義をねじ曲げることだ…ミャンマー政府はこの機を捉えて文化的な政治評論家を釈放し、各種の措置を計り名士を許容し政治的な報復を心配せず対話に入るべきである」と述べた。

スーチー氏は、ミャンマーの民主派組織「全国民主連盟(NLD )」の指導者で、2003年5月より軟禁状態に置かれている。側近によると、過去16年間で通算10年以上も軟禁されているという。2004年11月に軟禁の満期1年が経過しようとしたが、政府軍関係者が同氏に会ってさらに1年間延長したという。

その数週間後、ミャンマー当局は全国大会を開き、綿密に選出した代表者たちが会議で憲法を議定した。軍事政権はこれを民主化への「ロードマップ」であるとした。この全国大会は国際社会から非難譴責を浴び、アムネスティー・インターナショナルは、反対派のいない討議で制定された憲法には欠陥があると指摘した。