【大紀元日本11月16日】ロンドン在住の25歳男性アンドルー・スティンプソンさんは世界で初めてのエイズウイルス(HIV)感染後の完治者になった。BBCが伝えた。
2002年8月にエイズウイルスに感染していると診断されたスティンプソンさんが、翌年の10月に再検査を受けた際、エイズウイルスが完全に消えたことを告げられた。病院側はスティンプソンさんにさらに詳しい検査を申し入れ、その結果を他のエイズウイルス感染者に役に立ちたいと考えている。
以前にも、エイズウイルス感染者の完治した情報もあったが、スティンプソンさんの症例は、もっとも説得力があると見られている。
スティンプソンさんはエイズウィルス感染者だと診断された後、一時ひどく落ち込んでいて自殺を考えたこともあったが、健康状況がずっと良かったため、薬を飲む必要がなかった。 診断されてから14ヶ月後、再検査した際、彼の体内にエイズウイルスの存在が見つからなかった。
スティンプソンさんは、初期診断が誤りだと思い、それにより大きな精神的苦痛を与えられたという理由で病院側を提訴したが、裁判した結果は、病院の診断が間違っていなかったとされた。
エイズの専門家はスティンプソンさんの症例がエイズの解明に意味深いと考えており、スティンプソンさんもエイズに有効な治療方法を見つかるために全力を尽くして研究者に協力したいと表明している。