小泉防衛相が英国訪問 次期戦闘機GCAPにカナダ参加へ

2026/07/22
更新: 2026/07/22

小泉進次郎防衛相は7月19日から21日にかけて、就任後初めてイギリスを訪問した。航空ショーに参加したほか、イギリス・イタリア・カナダの防衛担当閣僚とそれぞれ会談し、日本・イギリス・イタリアが共同開発している次期戦闘機計画「GCAP」に、新たにカナダが加わることを発表した。

ファンボロー・エアショーで講演、防衛産業の技術力をアピール

訪問初日、小泉氏はロンドン近郊で開かれた世界最大級の航空ショー「ファンボロー・エアショー」で講演し、日本の防衛産業の技術力をアピールした。会場では、GCAPや日本企業のブースを視察し、出展者を激励した。今回は防衛装備庁も初めて出展した。

このほか、イギリス海軍の基地を訪れ、停泊中の空母「クイーン・エリザベス」や、無人で動く小型の水上艇などを視察した。この空母は、2021年に小泉大臣の地元である横須賀に寄港している。小泉氏は、ヨーロッパとインド太平洋の安全保障はつながっているとの考えを示し、イギリスと引き続き協力していくことで一致した。

次期戦闘機「GCAP」にカナダが新たに参加

21日にはあ、イギリス・イタリア・カナダの防衛担当閣僚とそれぞれ会談し、GCAPにカナダが新たに参加することを発表した。GCAPは、日本・イギリス・イタリアの3か国が共同で次世代の戦闘機を開発する計画で、今回カナダが加わることで、開発への協力国が広がる形になる。

小泉氏は、イギリス・イタリアの閣僚とはこれまで何度も個別に話し合ってきたが、3カ国が顔を合わせて話し合うのは今回が初めてだったと説明した。3カ国の閣僚が直接会って開発の進み具合を確認し、率直に意見を交わせたことは大きな意味があったと述べた。

カナダの参加については、日本・イギリス・イタリア・カナダの4か国で足並みをそろえやすくなり、将来の戦闘機開発への理解も深まると期待を示した。また、カナダ以外の国が計画に加わる可能性についても、イギリス・イタリアと相談しながら検討していく考えを示した。

そのほか、GCAPの開発を進める国際的な組織と、それに対応する企業側の共同事業体との間で、今年4月と7月に契約が結ばれたことも報告され、3か国は計画の大きな節目になったとの認識で一致した。

中露の艦船、日本のEEZ内で射撃訓練

7月19日未明、中共海軍の艦船3隻とロシア海軍の艦船1隻、合わせて4隻が沖ノ鳥島の南西およそ180キロにある日本のEEZ内に入り、中共海軍の艦船が銃による射撃訓練を行った。

小泉氏は、これが周辺を航行する船の安全を脅かしかねないとして、外交ルートを通じて中国に抗議したことを明らかにした。中共とロシアは、先月には爆撃機による共同飛行を、今月上旬には海軍どうしの共同訓練を行っており、今回の動きもその延長線上にあるとの見方を示した。防衛省として、周辺海域の動きを引き続き注意深く見守り、警戒や監視を徹底する方針を述べた。また、今回のイギリス訪問のような機会を通じて、日本の立場を国際社会に説明していく考えも示した。イタリアの閣僚からも同様の懸念が示されたといい、小泉大臣はこうした国々との連携の重要性を強調した。

小泉氏はこの後フランスに移動して国防大臣と会談し、続いてベルギーでNATOのルテ事務総長とも会談する予定。今後も各国との対話を通じて、国際社会の安定に貢献していく考えを示した。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。