英ロンドン警視庁は9月10日、中国のためにスパイ活動した疑いで英国議会の調査員など男性2人を公務秘密法違反の疑いで今年3月に逮捕していた、と発表した。
この英国議会での「中国スパイ」事件をうけ、英国内では「中国共産党の脅威および英国への浸透工作」を懸念する声が高まっている。
中国共産党による英国への浸透を防ぐにあたり、その対策の一つとして、英政府のなかで「英国の学校で中国語を教える中国人教師を、今後は台湾人に置き換える」という動きがあることがわかった。英紙「メール・オン・サンデー」が報じた。
報道によると「今後、英国の(学校の)教室で中国語を教える教師を、従来の中国人教師から、台湾出身の教師に置き換えること」に関して、ジリアン・キーガン教育大臣が率いる教育省からも合意を得ているという。
また、英国内で中国語教育を提供している「孔子学院」の閉鎖を求めて、同国のスエラ・ブレイバマン内相やトム・トゥゲンハート安全保障担当閣外相らが「いま内務省のなかで、先頭に立って動いている」という。
中国共産党にとっては、聞こえの良い「文化交流」も冷徹な政治であり、海外浸透工作の手段である。とりわけ、海外での中国語教育を建前とする「孔子学院」を通じて、中共はプロパガンダと浸透工作を行ってきた。
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