深刻化する失業問題が、いよいよ「最後の受け皿」とされてきた仕事にも影を落としている。
職を失った人々が次々と流れ込んだフードデリバリーや配車サービス業界だが、今度はその業界自体が人余りに陥っている。
中国メディアによると、全国の配達員は約2千万人に達した一方、実際に必要とされる人数は約400万人程度とされ、約1600万人が余剰状態にあるとの試算も出ている。
その影響は収入に直結している。以前は月収1万5千元(約30万円)前後を稼げた配達員も、現在は1万2千元(約24万円)程度まで減少した。注文数も減り、1日の労働時間は長くなった。配達1件あたりの報酬も大幅に下がり、近距離配送では2元(約40円)を下回るケースもあるという。
一方、配車サービス業界も厳しい状況だ。広東省深圳市では、市当局が「市場はすでに飽和状態」と異例の警告を出すまでになっている。
SNSでも、「町じゅう配達員だらけだ」「周囲でも職を失う人が目立ってきた」といった声が相次ぐ。
かつては、「失業しても配達をやれば食べていける」と言われた。しかし今は、「とりあえず配達員」という道さえ、簡単ではなくなった。専門家の間では、若者の失業拡大が社会の不安定化を招くとの懸念も広がっている。
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