竹いかだ遊覧業務の強制移行、地元住民千人が警察と衝突=中国桂林

2007/10/07
更新: 2007/10/07

【大紀元日本10月7日】中国広西省の風光明美な観光地、桂林・陽朔で、1週間の大型連休の初日にあたる10月1日、地元住民千人以上が、地元政府が竹いかだ遊覧業務を強制的に移行させたことに抗議し、県政府庁舎を包囲した際警察と衝突した。武装警察は発砲し、少なくとも8人が負傷し、十数人が拘束された。ストライキしたこぎ手もいたため、地元における竹いかだの営業はほとんどストップした。

明報によると、これまで自営だった竹いかだ遊覧業者は、当局に指定されたある企業に移行させられ、竹いかだのこぎ手とガイドら数十人は1日、船乗り場の朝陽埠頭で抗議した。これに対して、公安機動隊50人以上が現場に駆けつけ、抗議者と衝突し負傷者が出た。衝突の模様は観光客らに目撃されたという。また、一部の抗議者は逃げた際、背後から発砲されたが、幸いに命中しなかった。当日午後、再び労働者約千人が公安局の外で抗議し、拘束された者の解放を求めたが、当局は無視した。

報道によると、こぎ手はすべて遇龍河で竹いかだ遊覧業務を営む者で、今年初、地元政府は突然、遇龍河で営業するすべての業者に対して、ある企業の傘下に入れられ、他の会社との提携が禁止された上、竹いかだを切り破壊したという。

こぎ手代表によると、彼らは全員遇龍河沿岸の村民で、観光客相手の商売を中心に生計を立てているという。しかし、当局の1枚の通達で全員の生計の保障がなくなり、特にもっとも稼げるゴールデン・ウィークの業務が影響されたと訴えた。

(翻訳/編集・余靜)