【大紀元日本5月26日】1988年から統治を続けるビルマ軍事政権は24日、自宅軟禁中のアウンサン・スーチーさんをさらに一年間これを延長することで決定した。スーチーさんは2006年11月、国連特使のガンバリ氏と面会するため、一時間だけ外出を許可されたことがあるだけであったが、軍事政府当局関係者がこのほど、ラングーンのスーチーさん宅まで出向き、中央政府の意向を伝えた。
ビルマ国民連盟(NLD)の書記長であるスーチーさんの自宅軟禁は、2003年5月から再延長され、この週末26日に失効する予定であった。スーチーさんは、ビルマ民主派の旗手として知られ、ここ18年間は11年間を自宅で軟禁され過ごしてきた。
NLDはかつてビルマ国内で選挙戦を制したことがあるが、陸軍当局によって反古にされた。先週、米国のジミー・カーター元大統領、韓国の金大中・元大統領、日本の小泉元首相など世界の政治家59人が、連署でラングーン当局に嘆願書を提出したが、世界の声は届かなかった。
こうしたビルマ国内の民主派を弾圧する軍事政権に対し、国際社会の目が厳しくなって早久しいが、これに歩兵装甲車を送るなど軍事面での装備など支援を惜しまないのが中国だ。これは、朝鮮半島の北朝鮮とともにインドシナ半島でも影響力を行使したいのが中国のねらいとみられる。他に、ビルマ北部では、少数民族のカチン女性が中国人バイヤーによって騙され、人身売買に遭って中国全土に売却されており、その性的搾取は国内の北系人権団体などがたびたび採り上げて問題視している。
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