河北省の15歳の少年、張琪沅(ちょう・きえん)さんが再び安否不明となり、海外で懸念の声が広がっている。
張さんは昨年、ライブ配信を視聴中、配信者に対して「習近平は独裁者だと思いますか?」と質問したことをきっかけに警察から呼び出され、その後、行方が分からなくなったことで注目を集めた。
当時、張さんは「もし私が自殺したことになっても信じないでほしい」「妥協しない」といったメッセージも残していた。
そして今月17日、約1年ぶりに海外で動画が公開され、張さん本人が無事を報告した。動画の中で張さんは、この1年間、精神病院や特殊教育施設に収容されていたことや、警察官から木の棒で脅されたことなどを明かした。
しかし動画公開後、張さんとは再び連絡が取れなくなり、現在どこにいて、どのような状況にあるのか分かっていない。
約1年ぶりとなる張さんの安否報告動画を公開した、中国出身で米国在住の民主活動家・界立建氏は、多くの人が関心を持ち続けることが本人の安全につながるとして、引き続き注視するよう呼びかけている。
「習近平は独裁者だと思いますか?」。15歳の少年が投げかけたのは、たった一つの質問だった。
抱いた疑問を率直に口にしただけだった。国家機密を漏らしたわけでも、暴力行為に及んだわけでもない。それなのに、自由も日常も奪われ、約1年にわたって社会から切り離された。そして、ようやく無事を報告した直後、再び安否が分からなくなっている。
反政府組織の指導者でもなく、著名な活動家でもない。一人の少年の言葉をここまで恐れる国家の姿に、多くの人が「中国はいったいどうなっているのか」と衝撃を受けている。
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