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プーチン大統領 米国の停戦を原則支持 条件合意には至らず

2025/03/14
更新: 2025/03/14

プーチン大統領は3月13日、アメリカが支援するウクライナの停戦に感謝の意を表明したが、その枠組みに同意することには至らなかった。

プーチン大統領は、停戦には紛争の根本原因に対処する必要があり、モスクワが侵攻停止に同意するには多くの詳細を整理する必要があると述べた。

プーチン氏はクレムリンの記者会見で、「我々は敵対行為の停止という提案に同意する。しかし、この停戦は長期的な平和につながるものでなければならず、この危機の元凶を取り除くものでなければならない」

過去にプーチン大統領は、ウクライナがNATOに加盟することを永久に禁止し、外国勢力がウクライナ国内に軍隊を駐留させないことを要求していた。

ドナルド・トランプ米大統領は3月12日、トランプ大統領がウクライナでの「血祭り」と呼ぶ事態を終わらせるため、クレムリンが30日間の停戦提案に同意することを望むと述べた。

ロシアは、即時停戦という考え以外にも、ウクライナとの戦争を終結させ、ワシントンとの関係をリセットするための取引に関する要求リストをアメリカに提示している。

プーチン大統領は、もしモスクワとワシントンがエネルギー協力で合意できれば、ヨーロッパへのガス供給を再開できると付け加えた。

ゼレンスキー氏はすでに停戦の枠組みに合意しており、数日間にわたってアメリカによる援助が一時停止された。

アメリカは3月11日、サウジアラビアでの会談でウクライナが停戦提案を支持する用意があると述べたことを受け、ウクライナへの武器供給と情報共有を再開することで合意した。

ロシアは、モスクワが7か月にわたってウクライナ軍を追い出そうとしていたクルスクの重要な町から、自軍がウクライナ軍を追い出したと主張している。

ウクライナ軍が占領したのはクルスクのごく一部だが、この地域の支配は、モスクワにウクライナの占領地の一部を返還させるための切り札をウクライナ政府が持っているかどうかを左右するため、極めて重要である。

プーチン氏はさらに、「平和的手段でこの紛争を終わらせるという考え」を支持し、この問題について アメリカの交渉担当者とさらに話をすると付け加えた。

「アイデア自体は正しいし、私たちもそれを支持している。しかし、議論すべき問題がある。そして、アメリカの同僚たちとも話し合う必要があると思う」

プーチン氏の発言は、トランプ大統領の中東担当特使であるスティーブ・ウィトコフ氏が、ウクライナ停戦の可能性に関する交渉に参加するためにモスクワに降り立った数時間後のことだ。

プーチン大統領の外交政策トップ補佐官はこの日、ロシアの国営メディアに対し、ワシントンが提案した30日間の停戦は、ウクライナ軍に必要な休息と再編成の時間を与えるだけだと述べた。

「元駐ワシントン大使で、主要な外交問題についてプーチン氏の代弁者であるユーリ・ウシャコフ氏は「ウクライナ人が再編成し、力を得て、同じことを続ける機会を与えるだけだ」と言う

トランプ氏はウクライナ戦争を終結させることを重要な政策目標に掲げており、大統領就任「初日」に戦争を終結させると選挙戦で約束したこともある。

トランプ氏はその後、3月13日に反論し、プーチン氏の発言が有望なスタートではあるが十分ではないと述べ、プーチン氏と会談して取引を成立させることを示唆した。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に「彼と会って話をしたいが、早く終わらせなければならない」と語った。

「彼らが正しいことをすることを願っている」

今週初め、トランプ大統領は、ロシアが停戦協定に協力しない場合、ロシア政府に対してより厳しい経済制裁を発動する可能性を示唆した。

「私はロシアにとって非常に都合の悪いことを経済的に行うことができる。「私は平和を手に入れたいので、そんなことはしたくない。財政的な意味で、そうだ、ロシアにとって非常に悪いこと、ロシアにとって壊滅的なことをすることができる」

エポックタイムズ特派員。専門は安全保障と軍事。ノリッジ大学で軍事史の修士号を取得。