3月2日、中国広東省汕頭市(さんとう‐し)の高校の校門バリケードが、一部在学生とその保護者らによって強引に破られる「事件」が発生した。
「校門破り」に至ったきっかけは「18時に門を閉める」という不合理な門限に抗議するためだという。
この日、同高校(「第二中学・金鳳半島キャンパス」)の3年生の学生たちは、大学受験の英語リスニングの試験日だった。しかし、学生によって試験を受ける会場が異なっていて、10キロ以上離れた会場で試験を受ける生徒もいる。

試験終了時刻は午後5時、門限午後6時までに、本校に戻らなければならないが、ちょうどその時刻は帰宅のラッシュアワーの真っ只中でもあったため、一部遠い会場で試験を受けた学生にとっては、試験後に、いくら急いだところで門限の「18時」までに本校に戻ることなど、とうてい不可能だった。
近くの会場で試験を受けた学生であっても、学校到着が「18時」より数分遅れただけでも、中へ入れてもらえなかったという。
門限に間に合わなかった学生たちは「遅刻には正当な事情がある」と懸命に主張するが、学校側は「門限を過ぎた」ことを理由に、結局は門を開けなかった。ついに堪忍袋の緒が切れた生徒とその保護者たちは、校門を力づくで押し倒し、出来た隙間を通って遅刻学生らは強引に校内へ入った。
(当時の様子)
関連トピックスには「校門破り」を「学生や保護者の反乱」と直結するコメントも多くみられたためか、この「事件」は中国のネット上で封殺に遭っている。
海外の華人圏からは「いい兆候だ! 反抗は学校にまで及んでいる」といった声も上がっている。
中共による75年にわたる高圧的な統治は、中国のあらゆる階層に多くの恨みを生み出してきた。もちろん学校も例外ではない。「人々のこうした不満は、吐き出す場所がないままに、蓄積されてきたため、些細なきっかけで大爆発が起こる」と多くの専門家が警鐘を鳴らしている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。