[ワシントン 21日 ロイター] – バイデン米大統領は21日、11月の大統領選からの撤退を表明し、ハリス副大統領を民主党の大統領選候補として支持すると発表した。
ハリス氏の副大統領候補としては、ミシガンやペンシルベニアなど激戦州の知事や上院議員の名前などが挙がっている。
◎ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事
共和党色の強いケンタッキー州で政治キャリアを築いてきた。同州では2020年の大統領選でトランプ氏が25%ポイント以上の差を付けて勝利している。州に雇用をもたらし、公教育を支援、医療へのアクセスを拡大した実績を強調している。知事として中絶禁止法案に反対したが、共和党が多数を占める州議会によって阻止された。
◎ピート・ブティジェッジ運輸長官
20年大統領選に出馬し、予備選ではバイデンおよびハリス氏を相手に民主党内で強力な支持基盤を築き、党候補者氏名争い初戦のアイオワ州党員集会で勝利した。後にバイデン氏支持にまわり、21年にバイデン政権の閣僚に選ばれた。インディアナ州サウスベンド市の元市長。11月選挙の行方を大きく左右する重要州ミシガン州とも深いつながりがある。
◎ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事
経済発展に注力し、激戦州であるノースカロライナ州で比較的高い支持を得ている。同州は16年と20年の大統領選でトランプ氏が勝利している。
◎マーク・ケリー上院議員(アリゾナ州選出)
伝統的に共和党が有利なアリゾナ州で比較的穏健派であることから、民主党エリート層の間で人気が高い。同州は20年にバイデン氏が接戦の末に勝利した。元米海軍大佐で宇宙飛行士としてのキャリアがある。妻は民主党所属の元下院議員ガブリエル・ギフォーズ氏。同氏は11年の銃撃で重傷を負っている。銃規制を巡る問題は選挙戦の争点の1つ。
◎ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事
昨年知事に就任したばかりだが、全国的には党期待の星とみられている。シャピロ氏は州の司法長官を務めた経験があり、法曹界での経歴はハリス氏の検察官としての経歴と似ている。ペンシルベニア州は激戦州の1つ。
◎イリノイ州のJ・B・プリツカー知事
ハイアット・ホテル・チェーンの後継者として、富豪の実業家という経歴を持ち、バイデン氏の選挙活動を支援。来月シカゴで開催される民主党全国大会を立ち上げるなど、党内で大きな力を発揮している。
◎ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事
激戦州のミシガン州で強固な基盤を築いてきた。20年にはバイデン氏がハリス氏を選ぶ前に副大統領候補として検討された。バイデン氏の再選に向けた最大の支持者であり、広報担当でもあった。同氏が副大統領候補になれば、主要政党で初の女性大統領・副大統領候補となる。
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