米B-52爆撃機に距離3m 中共J-11戦闘機が異常接近

2023/10/28
更新: 2023/10/28

米国インド太平洋司令部は10月26日の声明で、10月24日夜の南シナ海上空で、中共のJ-11戦闘機が米空軍のB-52爆撃機に接近し、あわや接触する危険な事態となったと発表した。司令部はJ-11戦闘機が距離3mまで接近したと述べている。

この一件に関して、同司令部は、中共のJ-11戦闘機が米空軍のB-52に対して危険な行動を取ったと伝えている。当時B-52は南シナ海での通常任務で飛行中であった。

米軍の声明によれば、中共のパイロットは、夜間の迎撃の際にとても戦闘機のパイロットが操縦しているとは思えない飛行を行い、B-52の直下及び前方でわずか10フィートの距離を保ちながら飛行し、衝突の危険性が高まった。

加えて、米軍は、中共のパイロットがこの接近事態を認識していなかったとの推測をしている。夜の迎撃行動により、視界が悪く、国際の航空安全基準に反する行為となった。

軍用機が他機に意図的に近づく際は、適切な飛行技術の使用と、他機の安全を考慮することが必要であると、米軍は指摘している。

関連する映像は、インド太平洋司令部よりソーシャルメディアX(旧Twitter)にて公開された。

米国国防省のデータによると、2021年秋以降、中共の軍用機による米軍機への接近事件は180件を超えている。

またインド太平洋司令部は、インド太平洋地域の全飛行士に対し、国際空域での安全飛行と国際法の遵守を求めている。 

陳霆