中国では昨今の景気低迷に伴い、国民の消費スタイルも大きく変化している。その影響により、外食にまわす金額も以前に比べて減ったため、過去数か月の間に閉店する飲食店が急増している。こうした飲食業界の「閉店ラッシュ」にともない、大量のキッチン設備や客用のテーブル、椅子などのレストラン用品が中古市場に溢れている。
中国の著名な調査機関「紅餐産業研究院」がこのほど発表した「中国餐飲発展報告2023」と題される報告書によると、今年上半期だけでも47.19万社余りの飲食関連企業が法人登記を取り消していたという。昨年の同時期に比べても、登記取り消し件数は大幅に増加した。
新興のコーヒーチェーン「ラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)」やティードリンクチェーン「茶百道(ChaPanda)」など少数の限られたブランドが急成長を遂げている。その一方で、火鍋専門店「賢合莊滷味」 やスイーツチェーン店「許留山」、ベーカリー・チェーン「克莉絲汀(Christine)」など多くの飲食企業が、相次いで店舗閉鎖や廃業を強いられているとして、同報告書では冒頭から「今年上半期、中国の飲食業界は苦しい両極化を経験した」と指摘した。
また、中国のカフェ業界と喫茶店業界の現状と動向については、「高品質・低価格を目指して、加盟の開放や値下げ競争が激しい」と同報告書は指摘している。
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