ポーランド、ロシア製ミサイル着弾で2人死亡 先進国首脳が緊急会合

2022/11/16
更新: 2022/11/16

ポーランド東部国境付近にロシアミサイルが着弾し、住民2人が死亡したことについて、日米英仏など先進国首脳は滞在先のバリ島で緊急会合を開く。ロイターなどが報じた。ポーランドのドゥダ大統領はバイデン米大統領やNATO事務総長と協議したが、発射元を確定できる証拠はないと明らかにした。

ポーランドのモラウィエツキ首相は国家安全保障会議の緊急会合を招集した。NATO加盟国の領土や安全が脅かされた場合に協議することを定めた北大西洋条約第4条の適用を求めることを検討していると明らかにした。ポーランドは同事案を巡りロシア大使を呼び出した。

米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は15日、報道内容等について詳細を確認できていないと述べ、事実を確認し適切な措置を取るとした。ロイターによると、NATOは慎重に行動する構えで、爆発が起きた経緯を精査する時間が必要だと述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ミサイル着弾はロシアによる攻撃であり、事態をエスカレーションさせていると非難した。いっぽう、ロシア国防省は「意図的な挑発」であると否定した。

ポーランドでの爆発を巡り、リトアニアのナウセーダ大統領は懸念を示した。NATO領土の隅々まで防衛する必要があるとし、ポーランドへの連帯を示した。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。