中国で小学生406万人減 空き校舎を高齢者施設に転用

2026/09/14
更新: 2026/09/14

中国の小学校在籍者数は2025年、前年から406万800人減少した。児童数の減少に伴って使われなくなる校舎も増え、一部では高齢者施設への転用が進んでいる。一方、高齢者人口は増え続けている。

中国メディア「第一財経」が9月12日に報じた。中国共産党(中共)教育部の統計によると、2025年、中国には小学校が12万8300校あり、このほか、学校数には含まれない小規模な教育拠点「教学点」が4万2300か所あった。教学点は独立した学校ではなく、通常は児童数100人未満の小規模な教育拠点を指す。

2025年の小学校入学者数は1461万7400人、在籍者数は1億178万2900人、卒業者数は1860万5100人だった。2024年は小学校が13万6300校、教学点が5万2200か所。入学者数は1616万6300人、在籍者数は1億584万3700人、卒業者数は1857万2700人だった。

前年と比べ、2025年は小学校が8千校、教学点が9900か所減少した。在籍する児童も406万800人減った。

2020年には15万8千校あった小学校は、5年間で2万9700校減少した。小学生の数は2023年から減少が続いている。

児童数の減少に伴い、使われなくなった校舎も増えている。第一財経によると、空き校舎の一部は高齢者施設や老人ホーム、食堂などに転用している。

陝西省山陽県君子澗村では、君子澗小学校の旧校舎を高齢者施設「孝老愛親老人ホーム」に改修した。

福建省南平市では、2025年秋時点で遊休校舎が601か所あり、このうち20か所を高齢者施設や福祉施設、高齢者向け食堂などの公益事業に活用している。

湖南省や雲南省でも、小学校の空き校舎を再利用する取り組みが進んでいる。高齢者施設のほか、工場や写生・芸術活動の拠点、家庭農場などに転用する例もある。

小学生が減る一方、高齢者人口は増え続けている。

中共民政部と全国老齢工作委員会弁公室が7月31日に発表した「2025年度国家老齢事業発展公報」によると、2025年末時点で、中国の60歳以上の人口は3億2338万人で、総人口の23%を占めた。

65歳以上は2億2365万人で、総人口の15.9%。65歳以上人口の扶養比率は23.1%だった。

2024年と比べると、60歳以上の人口は2025年に約1307万人増えた。総人口に占める割合も22.0%から23.0%へ1ポイント上昇した。1年間で1300万人余り増えており、中国で高齢化が急速に進んでいることを示している。

一般に、65歳以上の人口が全体の7%、または60歳以上が10%に達すると、高齢化が進んだ社会とする。さらに、65歳以上が14%、または60歳以上が20%に達すると、高齢化がより進んだ段階に入る。65歳以上が20%を超える、または60歳以上が30%を超えると、さらに高齢化が進んだ社会と位置づける。

中国を含む一部のアジア諸国では、統計や政策策定で60歳以上を高齢者とする基準を採用している。中国では60歳以上がすでに人口の23%を占めており、高齢化がさらに進む段階に入っている。

劉毅