経済不況の中国で、報酬を得るために血を売る若者が後を絶たない。今年1月、短期間(8か月間に16回)で売血(血漿)を繰り返した男性(19歳)が急死している。
そんななか、山西省にある献血ステーション(「山西省晋中市和順県双林血漿捐献中心」)は、200元(約4000円)の報酬を餌に、「2か月半の間に4回以上の献血(血漿)するよう」学生たちを勧誘していたことがわかった。
報酬は「学生補助金」という、聞こえの良い名目で呼ばれていた。
関連ニュースをめぐり、ネット上では「カネを餌にして単純な学生を騙して献血させるのは違法だ」「献血が頻繁だと健康被害もあるのに、カネで釣るなんて最低」とする非難が多く寄せられた。
このほか、「献血で子供たちの生物学的情報が収集され、万が一希有な血液型と判明したり、移植を待ち受ける人の条件とマッチングしてしまったら、その子は突然消されるかもしれない(臓器狩りに遭う)」といった懸念の声が広がり、世論から反発の声が広がっている。
中国では、一般市民から無償で提供された血液は、臨床目的にのみ使用でき、売買することは禁じられている。しかし、その実態は献血の管理が非常に混乱しており、一般市民を騙して献血させる違法行為や詐欺事件が。しばしば報告されている。
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