中国 各地で続く突然の暴力

中国でまた無差別襲撃か 海南で路上切りつけ事件 情報は封鎖状態

2026/04/07
更新: 2026/04/07

またしても路上での刃物事件が起きた。

南部の海南省臨高県で4月6日、街中で人が切りつけられたとする情報がネット上に出回ったが、投稿はすぐに削除され、詳しい状況は今も分かっていない。無差別に人を襲った可能性も指摘されているが、現地の様子は外からほとんど見えなくなっている。

海外のSNSに出た映像では、路上で血を流して倒れた人物と、警察に取り押さえられる男の姿が確認できる。現場には刃物も落ちていた。

こうした突然の襲撃は、最近の中国で各地に広がっている。

何が起きたのか分からないまま情報が封鎖され、事件そのものが何もなかったかのように消えていく。この異常な状況こそが、今の中国社会の不気味さを物語っている。

遼寧省瀋陽市では4月4日、繁華街で男が通行人を次々と襲い、複数の死傷者が出た。3月31日には湖北省武漢市で路上襲撃、さらに3月29日には北京市で重機が人混みに突っ込む事件も起きている。短期間で重大な「社会への報復」とみられる事件が相次いでいる。

アメリカ在住の中国問題の評論家、邢天行氏は、「こうした事件は個人の問題ではなく、社会全体にたまった不満の表れだ」と指摘する。生活苦や不公平への怒りが行き場を失い、一般市民へ向かっているという。

当局は一貫して「安定維持」を掲げるが、問題の根本に手が付けられない限り、この連鎖が止まる兆しは見えていない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!