台湾の中山科学研究院がアメリカの軍事企業と共同で開発を進めている長距離攻撃型ドローン「勁蜂4型」が、開発面で大きな進展を見せている。システムはすでに重要な統合試験を完了しており、旧正月明けにも実弾を用いた飛行試験を行う予定だ。最終的な検証を経た後、台湾での量産に移行し、中国共産党(中共)による継続的な軍事的脅威への抑止力強化につなげるとしている。
米軍事企業クラトスは2月5日、台湾の中山科学研究院と共同開発している攻撃型ドローン「勁蜂4型(マイティ・ホーネット4)」について、米オクラホマ州オクラホマシティーにある同社施設で、システム統合および地上試験を完了したと発表した。
技術チームは、中山科学研究院が提供した任務用ペイロードと指揮統制システムが、機体の基本設計を変更することなくドローンに完全に統合され、実戦運用が可能であることを確認した。
クラトスの無人システム部門責任者スティーブ・フェンドリー氏は、今回の試験成功は飛行試験段階に進むための重要な節目だとした上で、技術構想の実現可能性を示しただけでなく、双方の技術チームが連携し、新たなシステムを完成させた意義を裏付けるものだと述べた。
勁蜂4型は、クラトスの無人機MQM178ファイアジェットを基に性能を強化したジェット推進型の攻撃用ドローンで、最高速度0.8マッハ、高い機動性を特徴とする。台湾側が開発した弾頭および誘導制御装置を搭載し、航続距離は1千キロに達する。運用高度は3万5千フィートを超え、AIによる自動目標追尾・捕捉機能を備えるほか、光学および赤外線センサーを組み合わせ、全天候での偵察と精密な打撃が可能とされる。電子妨害への耐性も考慮されている。
デザインの中核は、低コストで高い脅威性を持つドローンを大量に運用することで敵の防空能力に負荷をかける、いわゆる可負担な大量戦力の実現にある。
勁蜂4型の開発進展を受け、今後は、クラトスが開発した高性能無人戦闘機XQ58Aヴァルキリーを巡り、台湾との間でさらなる生産協力が進むかどうかにも関心が集まっている。米台間の防衛技術協力が、今後どこまで深化するかが注目されている。
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