4月2日、ホワイトハウスは、億万長者イーロン・マスク氏が政府効率化省（DOGE）を間もなく退任するとの報道を否定した。カロライン・レビット報道官は、マスク氏が政府支出の削減と連邦労働力の簡素化を達成するまで職務を継続すると強調した。

「イーロン・マスク氏とトランプ大統領は、マスク氏がDOGEでの驚異的な業績を完了した後に公職を退くと明言している」とレビット報道官は発言した。

この発言に先立ち、アメリカのニュースサイト「ポリティコ」は、トランプ大統領が内閣メンバーなどの核心グループに対し、マスク氏が数週間以内にDOGEを退任すると伝えたと報じた。しかし、この報道では、マスク氏が任期満了前に退任するかどうかは明確にしていない。

マスク氏は「特別政府職員」としてDOGEを率いており、その任期は最大130日間としている。1月20日から開始し、5月末まで続く予定だ。

4月2日、テスラの株価は、第1四半期の車両出荷台数が予想を下回った影響で6.4%下落した。しかし、マスク氏がDOGEを間もなく離任するとのニュースを受け、最終的に5%上昇した。また、一部の政府契約企業の株価もこのニュースの影響で上昇した。

マスク氏は先週、Fox Newsの番組「Special Report with Bret Baier」で、130日間の任期終了時までに1兆ドル規模の連邦支出削減という目標の大部分を達成する自信があると発言した。

ロイター通信によれば、DOGE全体のミッションは2026年7月4日まで続く見込みだ。しかし、多くの高官がマスク氏と関わっており、彼が辞任した後もその留任がどうなるかは不明である。マスク氏は政府改革の思想的リーダーとして、重要な役割を果たしてきた。